第10回金沢アートグミ企画公募
高橋果歩 松川祐実
わさわさになるための生活練習
2025年12月1日(月)~12月25日(木)
10:00〜18:00 水曜定休 ※12月6日(土)15:30よりライブ準備のためクローズ
会場 金沢アートグミ
問い合わせ先 e.kikkawa.kanazawa@gmail.com
企画者:吉川永祐
フライヤーデザイン:大倉千宙
主催:認定NPO法人金沢アートグミ
助成:アーツカウンシル金沢
協力:46000 株式会社, ethica, eyes of universe
「わさわさになるための生活練習」は植物を主なモチーフに制作を行う2人の画家による展覧会です。
SNSやテレビを見ていると「知っていると得をする!」「できる人はやっている!」といった、生活をより良くするための情報が大量に舞い込んできます。便利な知識や工夫を取り入れることで生活が豊かになりますが、膨大すぎる情報に“そうするべきだ”と求められているような、なんだかかえって生き方を狭められているように感じることもあります。もう少し別の手がかりとして人間以外のもの、例えば植物を参考にしてみたいと考えたことがこの企画の始まりです。
植物は光や風、雨、他の植物との関係などさまざまな環境の変化に応じてその姿を変えます。枝の向きを変え、時期をずらし、隙間を見つけ、生き延びていく。そこには強さというよりもしなやかさ、押し返すというよりも受け流すような生存の知恵があるように見えます。そんな植物を手本に周囲の環境に応じながら、失敗とも成功とも言えない試行を繰り返しながら、なんとか生き残るための形を探したい。そういった思いから「わさわさになるための生活練習」というタイトルをつけました。
植物の繁殖と複製技術についての版画作品を制作する松川祐実。庭を照らす光や植物の葉、花びらの色彩に包まれるようなあたたかい感覚を絵画に描き出す高橋果歩。2人の植物に対するまなぎしは、単なる外見の観察にとどまらず、生存のための手法やエ夫にまで向けられています。
情報社会の中で、私たちは時に「どう生きたものか」と迷います。植物のように環境に応じて形を変えながら、ゆるやかに生活を練習してみる。そんな思考のきっかけを、この展覧会を通して感じていただけたらと思います。
高橋果歩

1998 年島根県生まれ京都府を拠点に活動中。2024年京都市立芸術大学大学院美術科研究科修士課程修了。身近にある庭や生まれ育った土地の自然をモチーフに、自然光が生み出す色彩や植物の装飾性を意識した技法を用いて制作している。
松川祐実

1996年長崎県生まれ東京都を拠点に活動中。2022年 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コース修了。植物の繁殖を複製技術に置き換えて作品を制作している。近年では食文化やそれに基づく調理に関心がありそれらに関連した制作を試みている。今回の展示より、作家→絵描きに転向。
関連企画情報
わさわさと言葉を束ねて詩をつくる
植物とそれにまつわる言葉(名前や言業)
を束ねて花束と詩を作るワークショップ
参加費:お好きな花数種類(買ってきても良し、摘んできても良し。)
12月25日
16:00~18:00
定員:10人 要予約
【同時開催】
ライブ公演 furr
出演:TAMTAM,KYON、 eouzen
日時:12月6日(土)17:30~21:00
instagram : @furr1206

